モア・スムース・ジャズ・オン・ア・サマーズ・デイ
V.A.
01年度、この「Smooth Jazz On A Summer’s Day」はかなり売れました。その名の通り、夏に聴きたいスムース・ジャズが満載の2枚組です。スムース・ジャズといっても、<ジャズ>のカテゴリーだけに縛られることなく、大人が聴いて本当に気持ちの良い曲をR&B/ソウル/ポップスなど幅広く集めており、知ってるアノ曲ソノ曲 がたんまり入っています。プレーヤーにセットするだけで、サンフランシスコの地元FMを聴いているような気分になれます。
シルバー・ファースト
シルバー
ふと瞳を閉じれば浮かんでくる、遥か彼方、穏やかな日差し降り注ぐ暖かな海辺。優しい風とともに運ばれる爽やかなコーラスとつま弾く弦の響きが何とも心地良く身体を吹き抜ける。彼らの唯一にして永遠の輝きを放つアルバム。名バラード・「Musician(It's Not An Easy Life)」、ソフト&メロウな・「No Wonder」・「It's Gonna Be Alright」・「Right On Time」、海岸通りを流れるBGM・「Trust In Somebody」、そしてスマッシュ・ヒット・「Wham Bam」と、どれも聴くものの心を捉えてやまない名盤。
ダンス・ウィズ・ミー
ジェナイ
連休が続いたり、寒い毎日が続くと、週明けの出社が非常に億劫になり、俯きがちになる。早くも、開放的で燦々と輝くであろう今年の夏を 期待してしまう。AOR=夏=海のイメージが強いのは、当時手がけられた名盤のジャケットが海辺で余裕をかましているオッサンのニヒルな笑顔だったり、当時の若者が少し大人ぶってAORを聴きながら海までドライブ/デートに行くことだったり。付け加えるなら、創作者の細部にわたる緻密でコンセプチュアルなこだわりが、まるで音楽に 触れた10代の頃の“青さ(蒼さ)”すらも盛り込まれているように思う。1980年前後を青年期に体験した人々は、今や立派な大人だろう。余裕を兼ね備えた大人が、当時と同じような“青さ”をこの21世紀にまだ望むのなら、僕は間違いなくこの作品をオススメする。ジョージ・デュークの秘蔵っ子、インコグニートと交流を深める彼らが 挑んだ5作目は、何時/何処にいようと無条件で楽園へと誘う。オリジナル曲はもちろん、マイケル・フランクスの・、オーリアンズのタイトル曲・、カラパナの名曲・が夏を待つ心に愛おしく響く。
オアシス
ジミー・メッシーナ
Adult Oriented Rockという言葉に相応しい、「異国情緒溢れる大人の音楽」を演出するジミー・メッシーナのソロデビュー作。・「Seeing You」が放つその佇まいは、決してロギンズ&メッシーナ時代に感じ得なかった、ジェントルでニヒルな大人の男そのもの。ラテンフレイバー溢れるクロスオーバー・サウンドは、世紀を跨いだ今でも燦々と輝き続ける、永遠のSummer's Icon。
ウィークエンド・シャッフル
土岐麻子
これまでソロアルバムとしてリリースされた彼女の作品は、欧米の偉大なナンバーへのオマージュだった。この作品では、それを日本ヴァージョンに移し替え、より「今」を感じさせるフィルター的役割を大きく担っている。ジャズ・スタイルは踏襲しつつもYMOの・「君に、胸キュン。」、大瀧詠一プロデュース/吉田美奈子が歌う名曲・「夢で逢えたら」、山下達郎率いるシュガーベイブの名曲・「Down Town」をはじめ、ケツメイシの・「夏の思い出」、マルーン5の・「Sunday Morning」も、緩急を使い分けたジャズ・アレンジが見事に冴え渡る。少し舌足らずな彼女の歌声がファニーな時間を演出してくれる逸作。
ウェス・バウンド
りー・リトナー
究極のHoliday's Album。ジャズ・ギタリストの巨匠=ウェス・モンゴメリーへのオマージュとしてリリースされた本作。ウェスの専売 特許「オクターブ奏法」の温かみを継承しつつ「海」「真昼」「ひだまり」「寛ぎ」を凝縮、そして見事昇華させている。インストゥルメンタル曲の優しい調べが心地よく響く中、「リトナー meets レゲエ」=マキシ・プリーストが歌う・「Waiting In Vain」が、そよ風のように身体を通過するも、幸福感だけは残していってくれる。
ブラジリアン・ソウル
アジムス
東京のアウトサイドから届くサウダージ・ミュージック。70年代後半以降、ここ日本では深夜のアイコンと化したブリージン・ナンバー「Fly Over The Horizon」。あれからおよそ15年以上の時を経てリリースされたアジムスのアルバムには、都市「TOKYO」から「SEA SIDE LINE」を繋ぐロマンティシズムに溢れるストーリーと、さりげない温もりが散りばめられた逸作。